マフィアとルアー/TAGRO



マフィアとルアー (DNA comics)ISBN:4758000395
西尾維新の『きみぼく』のイラストを書いていたTAGROの短編集。
勧め度が高いとされているこっちもAmazonで注文してみた。


うん、いいですね。イラストは「可愛いけれど無味な感じ」で、日常的な「やるせーねーなー」が描かれていて、
そのギャップとコマ割りの独特さなんかにジンワリとした痺れを感じました。


金平守人がシリアスなストーリーを書く時の雰囲気に似てるね。タッチとかテンポ感とか。
この漫画の読後に、金平が書いていた「イジメられっ子がイジメられている犬と仲良くなる話」を思い出した。
金平もTAGRO燻ってるぐだぐだってのがウリなのかね。
金平がソレを自虐ギャグとして消費され、何処にも向かわず消えて行くのを意識しているのに対して、
TAGROは作中で、なんとんなくだが進むべき道をキャラクターに持たせている感じ、かな。違うか…。


あれ?いま気づいたんだがファウストの巻末漫画もTAGROか?
今思えばあのグダグダ加減とジンワリくるヤルセナサはそのものだったな。