ハチミツとクローバー/羽海野 チカ  集英社 ISBN:4088652037



6巻全部一気買い。


おもしろいなー。羽海野チカって人の笑いのツボがスキダー。
敷居の住人ほどダラダラしていないし、ハッピーマニアほどラブ命で吐血とかでもないし。
ハチミツとクローバーってタイトルが非常にしっくりくるね。うん。


この笑わせかたってなかなか男じゃできないよなー。とか思う。
笑いの質が違うのは、絵の要因も大きいと思うけどそれとは別に
毒気がないっつーかなんつーか。
人間のダメさ加減とか、恋愛特有の醜さとか、そいうったモロモロを
オンナノコ属性でくるんでホンワリと仕上げてある感じ。
いや別に夢見る少女属性ではなくて。女性特有の細やかさとかそういう感じ?


ミントの葉っぱの可愛らしさとか。洋服を選ぶ楽しさだとか。
たわいの無いお喋りの取り留めなさとか。ケーキの甘さにうっとりするとか。
そいういう。
いや女性雑誌掲載の漫画だし、当然なんですが。


そのあたりがニコニコ読んでられますね。クスクス笑いというか。
ニコニコクスクスだけだったら他の漫画にもあるんだけどね。
笑いのツボが格別でやっぱり好きだなぁ、コレ。
油断してるとドブゥァとやって来る笑い。意外と濃い感じの。
ショートフック気味にわき腹に入るっつーか。飲んでるお茶吐き出す位の。
マサルさんとかモテモテ王国の匂いもちょっとする笑いだけども、
そんな笑いにもなんだかヤワラカホワホワテイストが…不思議不思議
単純に羽海野さんのオンナノコに、細やかさに、関心するですね。


魚喃がその細やかさでリアルを「抉る」のも好きだけど。


それはそうと、登場キャラ一押しは鉄人山田ですよ!奥さん!
モテモテ要素満載だけどいざとなるとなんだかうまくいかないよアレレってキャラ
ハルちゃんとかキクチナナコを思い出すなぁ。
くそう、ずるいなぁ、こんな要素集められたらイチコロですよ?美脚美乳だし。
この漫画途中から半分以上鉄人漫画として読んでますよ。えぇ。
真山は一度死になさい。
でもヘタレなんで真山の言い分もわかってしまうんだな、コレが。


執着の無い宮野さんはカクイイね。でもこんな大人には成れない(慣れない?)ね。
竹本君(君つけたくなる)は真っ当すぎるね。一生イイヒトですよ、あんた。良くも悪くも。


5巻あたりから話の展開がスローになったりでちょっと残念
鉄人のかかと落し減ったなぁ…


そーゆーわけで、セフィロトまだ読んでないやー。