村上かつら短編集(1)
いいですね。
この人って「痛い恋愛」を描かせたら5本の指に入るほど巧いんじゃなかろうか?
そこらに転がっている凡庸で切実な「痛さ」を描くねぇ。
魚喃もそういう系統だけど、それとはまた違ったエグさみたいのを感じる。
南Q太に近い印象を受けるのは、やっぱりそこに性にまつわる
メンドクサイゴタゴタが絡んでいたりするからだろうか。
性を綺麗に描くんでなくて、恋愛のスタッフとしてリアルに、
それゆえに時には醜く描くのが好ましいです。
「はるの/よるの/ようだ」の島田さんの「さらば!!」が格好よすぎる。
読んでいる最中に「かっこぇぇぇ!」って思わず口に出してしまったら、
その3P後に主人公も「かっこよかった」って言っていて、「ありゃ、まんまとやられた」と
思わず唸ってしまいました。
ところで、これって(1)って付いてるって事は、2巻が出るんでしょうか?
- 作者: 村上かつら
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/09/30
- メディア: コミック
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