キモメールを送る男達



Nord-Ostさん所の10月3日のログにあった「暇なのでキモメールを送ってみた」のまとめサイトを見てみた。


本当にキモイメール(下ネタ中心)を知人女性に送りつけているので
下手すりゃ犯罪、良くても人間関係崩壊、という流れが大半なのですが
中には、このメールが元で彼女ができちゃったり、自分の中の
抑圧してる感情に気づいたりしている人がいて大変面白い。


中でも「おにいちゅん」と「654 ◆mkE0UYh50w」の話は興味深い。
や、単に自分の中の下種な感情が先行しているという話でもありますが。


ドラマなんかでベタ〜な展開で
二人の間にある困難⇒乗り越える⇒ハッピーエンドのコンボ決められると
大抵「あぁ、さいでっか」という感じで冷めてしまうわけだが。
電車(スレ違いだが)初め喪男毒男たちの奮闘というか
「654」や「おにいちゅん」が「みんな、スマン、マジでいかせてもらう」と言い捨て
本気で自分の感情を吐露したり、おにゃのこに好いて貰おうと
ジタバタしているのを見ると感情移入してしまう。
下手なドラマとか映画より心動かされるですよ。
やはり、そこにあるのが「リアル」だからでしょうか。
終わりの見えない、先の見えない、そういったリアル。
ありふれているからこそ、生々しく男達を煽り立てる携帯メールの文章。


日本のどこかで実際にこの話は起きていたんだという事実。
その時を克明に、その場の息遣いが聞こえてきそうな程克明に
書き残してあるログの数々。(もちろんネタって事もあるけどさ。)
要約しちゃうと、
「男と女がちょっと変なきっかけでお付き合いする事になりました。」
っていう、実に良くある話事なんだけどね。
ちょっと震えるなぁ。


「俺はリアルが見たいんだ。」
(追記「俺は本気が見たいんだよ」が正解ですな。また間違えたー、失礼。)
ってのはバシ先生の短編のセリフ。
上記のようなぐだぐだした事を考えていたら、思い出した思い出した。
彼らのやっている事は褒められる事ではないし、犯罪にならない程度にしておいた方が
いいとは思いますが、やっぱりリアルな物は扇動的だなぁ。