演劇鑑賞



昨日の事ですが、知人に招待チケットを貰ったので初めて演劇という物を見てきました。
戦場カメラマン一之瀬泰造のお話。
地雷を踏んだらサヨウナラ』という映画にもなってますね。


感想は「うーん…」
なんかあんまりグッと来るものが無い。
正直、演劇そのものより外に掲示してあった
一之瀬泰造の写真の方に心動かされた。


劇では一之瀬泰造の人間的魅力を感じられなかった。


アンコールワットが撮りたいんだ!」「僕はいい写真が取りたいんだ!」
劇中で一之瀬泰造役の人が何度も何度も、それこそアホみたいに叫ぶが、
その心中にある大事な物がさっぱり出てこなくて
自分の猪突猛進で周りに掛ける迷惑を理解していない青年にしか見えなかった。
全然共感できない。まるで「いつかビックになるんだ!」と叫ぶ中学生みたいだった。
役者さんの喋りのテンションとかそういうのもあるとは思うが…。


「なんでアンコールワットなの?」とか「なんで『戦場の写真』を取りたいの?」
という根本の部分をもっと掘り下げるべきだと思う。
劇中でも最後の方で一之瀬泰造のモノローグとしてその辺がちょこっと出てきたけど、
あれは冒頭の方に入れるべきだとおもた。んでもっと詳しく。
しつこく叫ぶべきなのは「いい写真が取りたい!」ではなく
「真実を写すんだ!」ではないだろうか。真実を写す事でどうしたいか、ではなかろうか。


映画版観てみようかな。