運命じゃない人



久々に邦画を観ました。
知人のmixiにレビューが載ってって、それを見たら好みの作品っぽかったので
神戸まで行って観てきましたよ。
神戸まで足を運んだ理由は、もう大阪じゃやってないから。



結婚を前提に付き合っていた彼女に逃げられ
二人で住む予定だった豪勢なマンションだけが残った
とても人のいいサラリーマン「宮田武」


婚約者の浮気を知ってしまい、二人で住んでいた家を飛び出し、
行く当ても無く「これからは一人で生きるんだ」と
悲しい決意をする「桑田真紀」


探偵で宮田の親友の「神田勇介」


真紀が一人で入ったレストランで、神田が宮田のために
「一緒にご飯を食べよう」と真紀をナンパする所からこの映画は始まる。


オフィシャルはこちら。
ただ、映画を楽しみたい人はオフィシャルを見ないで
事前知識無しで観た方がさらにこの映画を楽しめると思う。



自分もあまり事前知識がなく、タイトルと知人のレビューを見て恋愛物?と
思いながら見たこの映画。
たしかに恋愛にもまつわる話なんだけど、
主人公たちに感情移入するような物じゃなくて、
登場人物の思惑の絡み合いとストーリー構成を楽しむ映画でした。


まず真紀の視点で映画が始まり、ある程度話が進むと
場面を戻し今度は宮田の視点で話が進む、そしてまた場面が戻り
今度は神田の視点…といった感じで時間の巻き戻しと
視点切り替えをうまく使った構成になっております。
この場面展開と視点切り替えの使い方とか、話の中にちょっと
混ぜられた笑いの感じが少しガイリッチーに似てるな、とか思った。


そして物語は中盤から宮田の元彼女「あゆみ」、
さらにヤクザの「浅井」が登場し、いい意味で観てる側を
裏切る形でどんどん加速していきます。
この映画はネタバレしちゃうと面白さが殆どなくなっちゃうので
気になった人は来年頭に出るDVDで観て欲しいです。
(あ、DVD安いな…買おうかな…でもエイベか…)


今年観た映画の中では、確実に5本の指に入る面白さ。
邦画も捨てたもんじゃないな、と思わせる良い映画でした。はい。


むむ、単行本で原作もあるのか、それも読むかな。


運命じゃない人 [DVD]

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