悪魔のミカタ ISBN:4840220271

どこぞのサイトで割とお勧め、みたいな事を書いてあったので読んでみた。
感想。
「つまらん。2巻はカイマセン。」


戯言>キノ>イリヤの空>>>>>>>>悪魔のミカタ という感じ。
キャラクターに感情移入できないし、大風呂敷広げすぎて結局キャラがナンダカワカラナイモノになってる。

まず。ヒロインが可愛くない。いぁ、イラストとかでなく、性格的というか。
これ重要よ?ヒロインは「最萌」にならなくてもいいが、やはりモノガタリの色を作る重要な要素だと思うから。
あと、主人公がムカツク。妹がUFOに攫われたとかいうでっかい伏線ほったらかしですが?これも次回作?

あぁ、ここまで書いて気づいた。


悪魔少女と不思議グッズ(ミステリに?!)。
妹をUFOに攫われて人としてどこかネジが外れている主人公。
やたら賢しく探偵調⇒死亡のヒロイン。
同性愛者の親友(♀)。
双子の権力者姉妹。
変人好きな変人。
婦女暴行を行う教師とその被害に合う生徒。そして教師。


エキセントリックな設定ばかり先走って、前に前に出て、そこしか描いていなくて、
キャラの内面的な魅力がちーっとも感じられないのだ。
死や婦女暴行を扱っていて、それを「重たい」ものとして扱おうとする姿勢がありながら、それが結局読み手側に伝わらない。
これはモノガタリとして重要な欠陥だと思う。


「重たい」ものとして扱うなら、徹底的に。吐き気がするくらいに。
戯言シリーズのように「軽く」扱う事でその重たさを表現するくらいの事はやってのけてくれ。