地下鉄の風に吹かれて/ 南Q太



淡々と書き上げるなぁ。
もっとさ、恋愛とか日々の生活ってべちゃっとしてると思う。
汚いも綺麗も愛してるも大嫌いもごちゃまぜのペースト。


でもこの本に収録されているお話は
淡々としている。
乾いている。
サラリとしている。


だから自分はこの人の描く作品が大好きなんだと思う。






南Q太の作品に出てくるキャラクターは、時にひどく冷静に内省をする。
それはベッドの上だったり、痴話喧嘩の最中だったりが多い。
こういう本来なら「いっぱいいっぱいの状況」の最中に
自分を「外側」に放り出して、分析というか独白をするのって
女性の方が多いのだろうか?
南Q太を始めとする女性漫画家のお話を読んでいて
最近までそう思ったていたんだけど、そうじゃないのかな。
男性でもそういう人が結構いるのを
ここの所ネット上で見かけたりして素朴に疑問。


ん、まてよ。
状況分析とかは左脳の働きで、男性の方が女性より左脳人が多いってのが通説だから、
そう考えるとこの「妙に冷静」ってのは実は男性のが多いのかな。


ま、最終的には性別が問題じゃなくて、その人の個性、って事で片付く問題だとは思いますが。


地下鉄の風に吹かれて (Feelコミックス 344)

地下鉄の風に吹かれて (Feelコミックス 344)