ばいばい、アース



350ページくらいまで読んだ。まだ3分の1か…ながいな…。


何ものでもない野蛮ビースティな少女が大剣を振るいながら
己の由縁を、己の存在を知ろうとする物語。
その素材も、文体も、テーマも好ましい。
テーマは銃夢にちょっと似てるのかなー、とか思った。


お気に入りの一文↓

 諦めゆえに、怒りゆえに、あるいはその意志をもって、
実に様々な理由から、皆、一人であった。
むしろ一人でいることを己の適所ピッチとし、甘んずるより他にすべがなかったのだ。
 そうしたことを乗り越え、一人でいることの大切さと悲哀とを、
等しくして知っていること。あるいは知ろうとしていること。
それが、立場も種族も、意志や能力や求めているものさえもが全く違う、
異質者同士のこの集いに、唯一共通するものであるのだった。
 孤独をいたずらに賛歌したり、またむやみに否定するのではない。
むしろ自然当然と受け入れ、その当然性ゆえに見えにくいものを、
しかと見定めようとするのである。