増量 誰も知らない名言集/リリー・フランキー
リリー・フランキーという人は前からTVのバラエティーなどで
見かけていて、でも実際何をしてる人か知らなく
「あんま喋らないけど口を開くとおもろいスケベそうなおッちゃん」
というイメージしかなかった。この本を読んだら
「あんま喋らないけど、おもろい視点と独自の世界観を
持ってる変態でスケベなおっちゃん」
になりました。
あ、ちょっと調べたら、ダウンタウンDXとかで昔見かけたイラストを
書いてる人がリリーさんなんですな。
リリーさんが出会った人々が日常のなかで
ある種切羽詰まった状態でぽろりともらす一言を「名言」として
そのシュチュエーションと共に紹介している。
これがべらぼーに面白いです。
この本には「普通の人」と「ちょっと変な人」の話が両方詰まっていて、
前者はなんとなく共感してしまって、過去の痛い思い出を掘り返されたりして
それも面白かったりげんなりしたりするのですが、
電車の中でも爆笑しそうになる話はやっぱり面白いのは後者ですな。
女性に性的魅力を感じると野グソしたくなるイケメン。
飲み屋で「亀を探しに行こう」と海外旅行へおねーちゃんを誘うオヤジ。
自分のあそこに毎日手紙を書く事になった女。
変な人の周りには変な人が集まる。
荒木風に言えば「スタンド使いはスタンド使いと引かれあう」
それはどうやら本当のようで、自称変態のリリーさんの周りには
変な人が良く集まるようです。渦中には入りたくないけれど、
横で見ている分にはそういうのは非常に面白い。
そういう視点で良い本です。
<追記>リリーフランキー発言集 というのをネットで発見して読んだら
これまた面白かった。このオッサン、馬鹿なエロ発言連発だけど
同じ馬鹿な男から言わせてもらうと、こういう事を平気で言える
エロ馬鹿なオッサンは大好きでしかたない。
以下一部抜粋。
・「エロいビデオを遺族に見られたらイヤだから、自分が死んだらすぐに来て
ハメ撮りしたビデオを壊してくれる業者があったらいいよね」
・「世の中には『攻めの下着』と『守りの下着』があるよね」
・「夕方にサイゼリヤ(安いイタリアレストラン)で勉強している
小学生の横のほうで、ワインボトルをガブガブ飲むのが好きなんだ」
・『バドワイザー』のコスプレはいいけど、あれが『いいちこ』だったらイヤだよね」
・「マグロ漁船でも好きな人ができるぐらいだから、
『あいのり』の出演者同士でもカップルになるわけだよ」
・「彼女の部屋にテレビブロスとかPHPとかが積んであると気分がなえるよね」
・「嫌いなヤツに『元気ハツラツゥ??』とか言われたら
お膳をひっくり返して『言い直せ!』って言ってやりたいよね」
・「『40万稼ぎたい』というよりも『Tバックになりたい』とかっていう
夢のほうがファンタジーだよね」
- 作者: リリー・フランキー
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2001/12
- メディア: 文庫
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