蟲と眼球と殺菌消毒



前作で終わりかと思っていたら、シリーズになるようでビックリ。


これと同時に読んでいたのが「バイトでウィザード」の3巻なのですが
それに出てくる「荊の死神」と、この作品の「手長鬼」が両方とも
「見えない手を使い殺人を繰り返す少女」と
いう偶然な一致を見せ頭がごっちゃに。別々に読みましょう。


西尾維新と作風が似ていると言われている作家さんですが
今回はあまりにも西尾テイストすぎて、あてつけのような感じも…。


「殺菌消毒」とか「最弱(アルティメットシールド)」とか、
 戯言シリーズを読んだ事があれば苦笑してしまうような登場人物の名前。
各々のレゾンデートルを問うような「敵」との会話。
「殺して解して並べて揃えて晒してやるよ」的な言葉遊び。
などなど。


エンタメとしては楽しめたと思う。
良い意味でも悪い意味でも戯言を読む息遣いで読める。
流れとしては巨大な伏線張ったまんまで、思いっきり「つづく」って
感じなので続巻が早めに出る事を願います。


しかしあれだね、この作家さんってネット上だとなんでか
ほとんど褒められていないよね。
だいたい内容に少し批判的な文と、日本語の崩れを指摘されてる感じ。
ただ単にそういう文だけが無意識敵にチョイスされて自分の印象に残っているのか?


蟲と眼球と殺菌消毒 (MF文庫J)

蟲と眼球と殺菌消毒 (MF文庫J)