読了

蟲と眼球と白雪姫/日日日



これは酷い。
オチがとにかく酷い。佐藤友哉なみにオチが酷い。
なんだか一気にチープな世界観と物語に成り下がった気がする。
3巻のクオリティが高かった分凄く残念な終わり方。


蟲と眼球(めだま)と白雪姫 (MF文庫J)

蟲と眼球(めだま)と白雪姫 (MF文庫J)


○はじまりの骨の物語/五代ゆう

正統派ファンタジー
ファン評価が非常に高く、そのために再販されたと噂を聞いて
読んだのですが、あまりにも正統派過ぎて古典的というか淡々とした印象。
個人的にはもっと外連味溢れる話の方が好き。


物語の冒頭、主人公ゲルダが恋人アルムリックに裏切られて
復讐を誓うわけですが、そこの描写が少なすぎていまいち感情移入できず。
二人の生活とかをもうチョイ書き込んでくれたらなぁ、と思う。


はじまりの骨の物語 (HJ文庫)

はじまりの骨の物語 (HJ文庫)


○縫製人間ヌイグルマー/大槻 ケンヂ



特撮の曲である『ヌイグルマー』の歌詞とは違う物語。


徹頭徹尾昭和のヒーロー物の匂いがします。しかもB級ヒーロー物。
そこに現れるのは、ヒーローが貫く正義と愛。
テレビ画面では切り捨てられて見えない犠牲や哀しみ。


友が戦いに死に行き、己は血まみれで地面を舐めたとしても
ヒーローは立ち上がり叫ぶのだ。己の名を。






縫製人間……ヌイグルマアアアアッ!!






ただ、個人的にはヘタれな感じの原作歌詞の方が好き。
「あなたはいつか年老いて 思い出話しをわたしに聞かせる
 あなたの命尽きた時 わたしは初めて愛を語るのだ」
というフレーズはいつ聞いても泣きそうになる。


縫製人間ヌイグルマー (ダ・ヴィンチ ブックス)

縫製人間ヌイグルマー (ダ・ヴィンチ ブックス)