銃姫/高殿円



銃姫」と名づけられた一丁の銃。
その銃は、世界から望む「言葉」を失わせてしまう力を持つ。
たとえば「犬」という言葉を失わせてしまえば、
その瞬間より世界から犬は抹消されてしまう…。
そんな銃を取り戻そうとする、二人の少女と一人の少年のお話。


銃を使って魔法を発動させるというアイディアは面白いと
思うし、ファンタジー作品としての世界観構築もちゃんとできてる。
鉄と魔法の世界。それになじむ形で展開されていく
それぞれのキャラクター達の過去と思惑。ちょっと重めのストーリー。
読み進めるのに難がない。


しかし、なぜか突出した印象がない。
ごくごく平均的なファンタジーとしか受け取る事ができなかった。
心理描写がいまいちなのかな…キャラクター達に感情移入がしづらいです。
正直、期待していたほどではなかった。


まだ第一巻であり、続巻は七巻まで出ている事から
考えてもこれから物語が盛り上がって行くんでしょう。
気が向いたら二巻も買ってみます。


銃姫〈1〉Gun Princess The Majesty (MF文庫J)

銃姫〈1〉Gun Princess The Majesty (MF文庫J)